注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!
製作開始日:2013年10月31日
三角定規の使いこなし
このページは, 「自船の位置を求める③」 から話が続いています。初めてご覧になる方は, 「海図のメインメニュー」 の一番上の項目からご覧になると良いでしょう。
「1級小型船舶操縦士」の試験で使用する海図は「1級小型船舶操縦士免許の試験で使用する海図について」に書いたように,恐らくB3サイズ?と思われます。
海図のサイズが大きいため,大きい三角定規を使用しても長い線を引くときに定規の長さが足りなくなったり,定規をスライドさせるときに,1発で目的の場所まで移動することができない事があるでしょう。
ここでは,三角定規の使い方をまとめてみます。
「自船の位置を特定する①」では,コンパス図に合わせるときは,定規(青)の,この辺を利用しましょうと書きました。
そして定規(青)をスライドさせるときに使う定規(赤)は,このように「長い辺」を当てて使用するのが最適です。
このような当て方をしないと作業が不可能な訳ではなく,別な辺を使用しても作業は可能です。ただ,この使用方法をする事によって
- 長い辺を使う事で,距離が稼げる
- 使い方を統一する事で,慣れると迷わずに作業できる
というメリットがあり,後に出てくる「緯度・経度目盛りを使用する作業」でも,この使用方法が活躍してくれます。
なので今までやった練習のような線を引くときは,この当て方でクセをつけると良いでしょう。
まずは平行線の引き方をおさらいします。
定規(赤)を固定して定規(青)をスライドさせると,コンパス図で合わせた角度と同じ平行線が引けます。
上の平行線に対して直角の方向に移動するには,定規(赤)をこのように当てることで・・・。
定規(青)を,このように移動させる事ができるようになります。
この移動方法を使うと,延長線も引けるようになります。
線を引くときは,定規(青)の,この辺を使ってきました。
定規が小さかったり線が長い場合は,長い辺を使っても1回では引ききれませんね。
そんな時は定規(赤)を,このように当てて・・・。
定規(青)を,線を延長する方向へずらす。
すると,線の延長が可能になります。
この作業を繰り返すことで,長い線を引き続ける事が可能です。
なので小さな定規でも作業は可能なんですが,定規のスライド作業が増えるほど定規がズレてしまう危険性が高まりますので,できるだけ少ない回数で線が引ける方がいいですね。
1発で引ける方が作業は簡単だし精度も高いと思いますので,定規は大きい物を使いましょう。
まずはこの2種類のスライド方法をマスターして, 自由に線が引けるように練習しましょう。