斜めから見ると,こんな感じ。
レベルワインダーをリール後方から見てみると,ここにマイナスドライバーで緩められるナットのようなものがある。
まずはここを外していこうと思うのだが,この中には非常に小さいワッシャーが入っているので無くさないように気をつけよう。
ナットを外したら,小さいワッシャーはナットの中にくっついていた。
このワッシャーはリールの製造段階での製品のバラツキを調整する役割があり,部品のすき間を調整するためのもので,機種によっては数枚入っているようなので油断しないこと。
私のリールは,このワッシャーは1枚だけだった。
こんな感じになる。
私のリールはナット側にくっついてきたが,本体側にくっつく場合もあるので注意しよう。
ナットが付いていた部分は,こんな感じになっている。
この中にピン状の部品が入っているのだが,汚れがひどい場合は取り出すのが難しいかもしれない。
こんな感じの部品が入っているのだが,まだ外れていないものとして話を進めていく。
まずはこの部品を外していく。
何という部品なのか分からないのだが,リール本体に噛み込むように取り付けされており,無理をするとこの部品やリール本体が破損するかもしれないので注意しよう。
なるべく斜めにならないように,均等に持ち上げていく。
外れた瞬間に飛んでいく恐れもあるので,何かでガードした方が万全だ。
外れた。
この黒い部品が外れる。
写真の場所はドライバー等が引っ掛けやすいように少し穴が開いている。
こんな感じで分離していく。
まずは右側の部品から外すと楽だ。
この状態だと左側の部品は,レベルワインダーが引っかかって取れない。
まずはレベルワインダー内のピンを取り出す。
この状態だと横の穴から棒状の物を入れれば,ピンを上げる事ができる。
少し顔を出したら,手でつまんで引っ張ればOK。
ピンが外れた。
あとは,黒い部品を矢印の方向に引っ張り出すと・・・。
こんな感じに分離できる。
まだ少し分解できる部品は残っているものの,これだけ分解すれば十分だろう。
こちらはレベルワインダー周辺の部品。
分解が終わったら,まずは部品の清掃作業だ。
今回のコンテンツはある程度清掃が終わった状態の写真を多く使っているので程度が良く見えるかもしれないが,さすがに10年以上放置していたリールだけあって,実際の状態は非常にヤバかった。
これは初めて分解したときのベアリングの状態。
リールってベアリングの数が多いと巻き心地が良くて高級品だったりするが,メンテしなければベアリングが多いほど巻き心地が悪くなりやすく,ダメージはデカくなる。
あまりメンテしない人はベアリング数が少ないモデルを選んだ方が,価格も安いし長持ちすると思う。
ピニオンも腐食気味だったので,つまようじで奥まで清掃した。
本体は面棒などで清掃。
レベルワインダーの溝は,つまようじで綺麗にした。
10年以上蓄積された汚れを,丁寧に取り除く。
清掃が終わったら,給油しながらの組み付け作業だ。
私はダイワ系のオイル・グリスは持っていないので,シマノ純正を使ってみようと思う。
指定外のオイル類なので,相性については分からない。
また,これ以降の給油作業については完全な自己流で,正しいかどうかは分からないので参考程度に留めてください。
まずはレベルワインダーの組み付け。
まずはこの黒い部品を入れながら・・・。
途中でレベルワインダーを合体させる。
黒い部品同士なので見にくいが,こんな感じになる。
ツメでロックする部品を付ける。
少し硬いが,爪を立てて押し込めば入った。
続いて,この部品を入れていく。
レベルワインダーが動くための溝があるのでグリスを塗って組み付ける。
ちなみに私は,組んでからグリスを吹き付けている。
横から入れるだけ。
続いて,ピンを入れていく。
レベルワインダーの穴でピンが動くため,私は穴の中にグリスを注入した。
小さいワッシャーとナットを付けていく。
分解したときのワッシャーはナットの中に入っていたが,ナットに入れて組むと,トラブルが起こりやすい。
このように,ピンの上「真ん中にくるように」組み付けする。
ズレてしまうとレベルワインダーとナットの間に挟まってしまうので注意すること。ピンとナットの間にくるようにする。
私はワッシャーにグリスを塗って組み付けした。
ナットを取り付けする。
プラスチック同士なので,締めすぎたら割れてしまう。十分注意する。
ここでレベルワインダーの動きを確認する。
スムーズに動いて,きちんと折り返してくること。