製作開始日:2012年10月13日
ハンドル側のカバー「本体A」。
まずは汚れがひどいので,清掃した。
はい,綺麗になった。
各部を分解してから清掃した方が,隅々まで綺麗になると思う。
メカニカルブレーキ部の分解を試みたが,樹脂製ワッシャーのような部品が数枚入っており,長年の使用により潰れ気味で外しにくくなっていたため途中で断念した・・・。
挑戦したかったが,人のリールなので壊したらマズい。
「ローラークラッチベアリング」を外す。
これは押すだけで簡単に取れた。
本体とベアリングを清掃。
ベアリングが入っていた部分は,綿棒で清掃すると綺麗になった。
ローラークラッチベアリングの内側には,うっすらと錆のようなものが見えたので,薄くオイルを給油した。
このベアリングはハンドルの逆回転を防止する「ロック機構」を兼ねているので,大量の給油やグリスの塗布は不具合発生(ハンドルが逆回転側に動く)の原因になる。
ネットでいろいろ調べてみたら,「給油しない」人と「薄くオイルを塗る」という人が多かった。
私は錆防止の目的で,薄くオイルを塗る。
とりあえず逆回転側にガタもなく,正常に使えている。
本体Aを付けていこう。
先ほど入れたチューブの部分に「ローラークラッチベアリング」がくるためチューブにもオイルを塗りたくなるが,ここのオイルが垂れるとドラグ内に進入し,ドラグ性能低下の原因になるので,今回は塗らなかった。
本体Aを取り付け。
真っ直ぐ入れないと内部のスプリングなどがコケたりするかもしれないので,注意する。
手で入れるだけで,ボディーとの間には隙間が無い状態に密着する。
本体Aが落下しないように押さえながら,パーミングカップを開けてネジ2本を軽く付ける。
まだ本締めしない。
「レベルワインドガード」を付ける。
このリールは,ここの本体側(だと思う)ネジ山がナメているようで,強く締まらなかった。
なので,「レベルワインドガード」が少々グラグラする。
ボルトが長くて本体内部に入るので,釣行中に脱落・紛失する可能性は低いと思うが。
スプールを付ける。
スプールのベアリングとシャフトには,オイルを薄く塗る。
パーミング・カップを閉める。
ハンドルのメンテナンス
本体に取り付けしてからではメンテナンスしづらくなってしまうので,事前にハンドルを分解・清掃・給油しておく。
この部分がキャップ状になっているので,先の尖った物などで開ける。
こんな感じになる。
プラスのネジで固定されているので,ネジを外そう。
こんな感じになる。
「’05メタニウムXT」だとベアリングが付いていたのだが,この機種には付いていない。
清掃して組み付けした。
組み付け完了。
分解前はキャップの向きが反対だったのではないかと思い,裏返しにして組んだ。
外から見て,平らになるような向きだと思う。たぶん。
間違っていたら,ごめんなさい。
ハンドルのメンテが終了したら,本体の組み付けを続けていこう。
ハンドル側を組み付けしていく。
平らな座金を1枚入れる。
反り返った2枚の座金を入れる。
分解時にも書いたが,このリールは座金が
(( ← この向きで入っていたが,
() ← この向きではないかと思う。
この2枚の座金が反対向きに入る事で,バネのような効果が得られる。
以前分解した分解暦の無い「’05メタニウムXT」が,反対向きに組まれていた。
なので,() ←このように組み付けしてみた。
ドラグノブを取り付け。
分解時に間違えて組まれていたと思われたスプリングをドラグノブの上に乗せ,丸い部品(名称不明)を乗せる。
丸い部品にはピンが付いているため,ドラグノブの穴に合わせてながらスプリングを圧縮して組む。
こんな感じになる。
写真はスプリングが組まれていない状態のものなので丸い部品が浮いてこないが,正常に組むとスプリングの力によって丸い部品は浮いてくるだろう。
なので,スプリングを圧縮しながらこの状態を維持して,ハンドルを取り付けしていく。
ハンドルを本体に固定する。 ドラグを閉めた状態でナットを付けること。
ドラグが緩い状態でナットを付けると,ドラグを閉めたときにハンドルがグラグラになってしまう。
きちんと付けると,ナットとボルト部の高さが,ほぼ同じになる。
ちなみにこの写真は,分解時のもの。
最後のキャップを閉める。