製作開始日:2015年06月15日

私が1級小型船舶免許の試験を受けたとき(2013年7月)に実際に出題された問題です。私が受験したときはステップアップではなく通常受験でしたので,2級の問題が50問,1級の問題が14問出題されましたが,このページは1級の14問になります。

選択肢はボタンになっており,実際に解答できるように製作しています。ボタンを1回押すと他のボタンにロックが掛かり,まだ一部ですが回答後に解説が出てくるようになっています。

出題:2013年

問51

次のような航海計画を立案した。全航程を16ノットで航行し、D点に16時00分に到着するには、A点を何時何分頃に出航すればよいか。下のうちから選べ。ただし、風や海潮流の影響はないものとする。(試験用海図W150使用)

「出航点A: 馬島南東方海域馬島南東端灯台(Fl.15s)を磁針方位339°、中島灯台(Fl.10s)を磁針方位245°に見る地点から磁針路220°で航行

第一変針点B: 中島灯台を右舷正横に見る地点で磁針路260°に変針

第二変針点C: 大島北側の白埼灯台を左舷正横に見る地点で変針

到着点D: 弁天島北方海域30°-03.6'N、134°-53.4'E」

 

13時45分頃

14時05分頃

14時25分頃

14時45分頃

   

 

解答例(海図の記入)を見る

問52

G船は、秋島の北方海域をコンパス針路297°(自差3°E)で航行中、レーダーにより川口市南方の松埼灯台を方位087°、距離7海里に測定した。G船の船位(緯度、経度)は次のうちどれか。ただし、レーダーは相対方位指示とする。(試験用海図W200使用)

 

40°-22.4'N、140°-06.4'E

40°-22.5'N、140°-05.9'E

40°-22.6'N、140°-05.5'E

40°-22.8'N、140°-05.0'E

   

 

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問53

J号は、秋島北西海域を速力9ノットで航行中、春島北端の上埼灯台を磁針方位233°、秋島南端の犬埼灯台を磁針方位142°に見る地点に達した。この地点から、春島東方海域40°-08.4'N、139°-58.4'Eの地点を航過するには、磁針路を何度にとればよいか。次のうちから選べ。ただし、この海域には流向120°(真方位)、流速2ノットの海流があるものとする。(試験用海図W200使用)

 

196°

203°

210°

217°

   

 

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問54

魚群探知機(音響測深機)について述べた次の文のうち、適切なものはどれか。

 

自船の直下に超音波を発するため、航行中は使用できない。

海底の状態のうち、起伏は判別できないが底質は判別できる。

荒天などの影響で、振動子(送受波器)付近に気泡が入ると正確な測定ができない。

探知した魚群の魚種、魚の数あるいは魚の大きさを正確に判別できる。

   

 

問55

霧について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。

霧と雲は同じものであるが、地表面付近で発生するものを霧という。

暖かい水面に冷たい空気が流れ込むと、霧が発生することがある。

冷たい水面に暖かく湿った空気が流れ込むと、霧が発生することがある。

寒冷前線の接近に伴い積雲が発達すると、霧が発生しやすくなる。

   

 

問56

江差(北海道)における2月25日の潮汐について述べた次の文のうち、正しいものはどれか。ただし、潮汐表によると江差の標準港は小樽で、潮時差は-00h35m、潮高比は1.18、小樽の当日の潮汐は右表のとおりである。

1級小型船舶免許に出る潮汐表

午前の高潮時の潮高は、約12センチメートルである。

午後の低潮時の潮時は、21時30分である。

午後の高潮から次の低潮までの潮差は、8センチメートルである。

当日、最も海面が低くなる時の潮高は、-7センチメートルである。

   

 

問57

港の岸壁に係留して停泊中のA船は、台風圏内に入ったことを知り、気象の変化から、ほぼ進路上にいることが分かった。A船の船長が取った次の荒天準備のうち、適切でないものはどれか。

高潮(たかしお)に備えるために、潮汐(ちょうせき)表で満潮時刻を調べた。

強風に船首が立つように、シーアンカーを使用した。

岸壁に打ち付けられないように、沖側にアンカーを打った。

係船ロープが切れないように、ロープの本数を増やし、すれ当てをした。

   

 

問58

次の海難事故について、A丸船長が海難事故を起こすこととなった原因として最も重大と考えられるものは、下のうちどれか。

「船外機を装備したクルーザー型ヨットA丸の船長は、友人2人を乗せて釣りをするために係留港を出航した。その後、係留港の沖合で釣りをしていたがあまり釣れなかったので、南西方向にある海岸から約50メートル沖合のポイントまで、帆を上げずに船外機を使って移動することにした。目的地に近づいたので同乗者に船首で投錨(とうびょう)の用意をさせ、白波が立つ程の岸に向かう風が吹いているなか、船首を海岸方向に向けて右舷船尾方向より風を受けた状態で投錨しようとした。ところが、投錨のためエンジンを中立にしたところ、すぐに風下となる海岸方向に流され始めたため投錨をいったん中止し、エンジンを後進にかけて沖に向かおうとした。しかし、力の弱いヨットの船外機ではなかなか沖に向かうことができず、そのまま風に流されて遠浅の海岸に乗り揚げてしまった。」

風圧流に対する判断が不適切であった。

投錨予定地点の選定が不適切であった。

エンジンの使用方法が不適切であった。

周囲の見張りが不適切であった。

   

 

【上級運航Ⅱ】

問59

ディーゼルエンジンの始動前に行う冷却水系統の点検事項として適切なものは、次のうちどれか。

冷却海水ポンプを駆動するVベルトが、押してもたわまないほど張っていること。

リザーブタンクの水位が、適量マークの上限以上か下限以下であること。

キングストンバルブが、確実に閉まっている状態であること。

海水フィルターや海水取入口に、ゴミなどが詰まっていないこと。

   

 

問60

ディーゼルエンジンが燃焼不良を起こす原因として適切でないものは、次のうちどれか。

燃料ポンプが破損して燃料が供給されなくなった。

燃料フィルターが詰まって燃料が流れにくくなった。

燃料タンクの底部にたまったドレンが燃料に混入した。

燃料噴射ノズルが詰まって燃料が正常に噴射されなくなった。

   

 

問61

間接冷却式エンジンの冷却水系統に設けられているサーモスタットの役割として適切なものは、次のうちどれか。

船外から取り入れた海水で、エンジン内の冷却清水の温度を下げる。

エンジンオイルの温度を感知し、エンジン内の冷却清水の流量を制御する。

エンジン内の冷却清水の温度に応じて、冷却清水の流れを制御する。

エンジン内を流れる冷却清水及び冷却海水を強制的に循環させる。

   

 

問62

プロペラについて述べた次の文のうち、適切なものはどれか。

回転方向は、前進時に船首から見た場合の方向で表す。

翼(よく)が変形したり欠けたりすると、逆転することがある。

交換は、エンジンを運転している状態で手早く行う。

1回転したときに理論上進む距離をピッチという。

   

 

問63

荒天航行中のエンジンに対する注意事項について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。

風浪による船体の動揺で、燃料タンク内部の不純物が燃料系統に流入することがある。

燃料の残量が少なくなってくると、燃料系統に空気を吸い込むことがある。

風浪によりプロペラが水面上に飛び出し、エンジンの回転数が急上昇することがある。

風浪により冷却水ポンプの吐出圧力が変化し、冷却水が逆流することがある。

   

 

問64

船内外機船(ガソリンエンジン)で航行中、エンジンルームから何かが滑ったり、こすれたりするような(キューキューといった)連続音が聞こえてきた場合、考えられる原因として適切なものは、次のうちどれか。

シフトケーブルの接続部が緩んでいる。

バッテリーケーブルの取付けが緩んでいる。

Vベルトの張りが緩んでいる。

ディストリビューターのキャップが緩んでいる。

   

 

集計結果

問題 正否 あなたの
回答
模範解答
問題51:      
問題52:      
問題53:      
問題54:      
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問題56:      
問題57:      
問題58:      
問題59:      
問題60:      
問題61:      
問題62:      
問題63:      
問題64:      

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