注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!

全行程の記入が完了

全行程の記入が完了した海図

このコンテンツは「海図の問題を覚えよう!変針点の記入方法②」から話が続いています。初めてご覧になる方は「海図の問題を覚えよう!メインメニュー」からご覧下さい。

出発点から出航し,2回の変針を行って到着点に着きました。

今回は出発点から到着点までの航行距離を,デバイダーで測定してみます。

とりあえず先ほどの作業で,海図にはこんな感じで記載しましたね。

実際に進んだルート

この赤い線が実際に進んだルートになりますので,この線の全長を測れば,船が進んだ距離を知る事ができます。

ここで,デバイダーの出番となります。

デバイダーで距離を計測する

海図にデバイダーを当てる

まずは出発点から1回目の変針点までの距離を測ります。

デバイダーを,このように当てて・・・。

緯度目盛りにデバイダーを当てる

開いた足を,今度は横にある「緯度目盛り」に合わせます。

本物の海図は上下にも「経度目盛り」というのがありますが,必ず「緯度目盛り」の方で測ります。

上下にある「経度目盛り」で測定すると,測定誤差が出てしまうようです。

緯度目盛りの単位

大きい目盛り1つは1海里(マイル)で,小さい目盛り1つは0.2海里(マイル)です。

デバイダーを当てる場所は,緯度目盛りであればどこでもOKです。

デバイダーの幅は3.4海里

目盛りは0.2海里(マイル)ごとしかありませんが,読むときは0.1海里(マイル)単位で読んでいきます。

海図に引いた線の誤差やデバイダーを当てたときの誤差が ,ここからシビアに影響してきます。

私の作業も100%正確な訳ではありませんので誤差があるかと思いますが,私の測定では3.4海里(マイル)になりました。

海図に測定値を記入する

 最初のうちは,海図にメモしておくといいかもしれませんね。

緯度目盛りでデバイダーの足を基準値に合わせる

 続いて,変針後の長い線を測っていきます。

長い線をデバイダーで測るときは1発で測定できない事が多いので,何回かに分けて測定します。

まず,デバイダーの足を緯度目盛りに合わせ,基準を作ります。

今回は,3海里(マイル)に合わせてみました。

デバイダーで海図に記入した線の長さを測定

まず,これで3海里(マイル)ですね。

デバイダーを回転させる時の軸になる場所

次に矢印部を中心として,デバイダーを回転させます。 

デバイダーで距離測定

 はい。これで,合計6海里(マイル)ですね。

先ほどと同じように,デバイダーを回転させます。

デバイダーの基準値より線が短い

 最後の計測は3海里(マイル)より少ないので,こんな感じになりますね。

デバイダーの足を線の長さに合わせる

 矢印部がずれないように注意しながら,デバイダーの足を線の長さに合わせます。

誤差が出ないように,正確に。

デバイダーの足の幅を緯度目盛りで測定

 このデバイダーの足の長さを,緯度目盛りで測定します。

私の測定値は,「2.1海里(マイル)」でした。

先ほどの6海里(マイル)と合計して,この区間の航行距離は「8.1海里(マイル)」という事になります。

デバイダーを足を大きく開くと正確な測定が難しくなりますので,デバイダーの大きさに合わせて,このように数回に分けて測定を行っていきます。

海図に距離の記入が完了

同じように測定すると最後の区間は「3.3海里(マイル)」となり,この3区間の合計距離は

3.4 + 8.1 + 3.3 = 14.8海里(マイル)

になります。

数値は私の測定値で,海図の印刷環境などによっても数値が変わるかもしれませんので,あくまで参考数値としてください。

デバイダーの使い方が分かれば,同じ作業を定規やコンパスでやるよりも測定精度が高いという事が分かると思います。

ここまでの精度が高くないと,この後に行う「速度や時間の計算」も誤差が大きくなってしまいますので注意しましょう。

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