注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!
製作開始日:2013年10月27日
トランシット(重視線)を利用した現在位置の特定方法
このページの練習は「自船の現在位置を特定する②」を練習してから実施してください。
今回は,重視線(トランシット)を利用して自船の現在位置を特定する要領についてです。
例えば海図に描かれている「太白山」と「B灯台」が,自船の位置から見て,こんな感じだったとします。
「B灯台の場所って沖堤防じゃないよ」というツッコミは無し。
図形描画って大変なんですから(笑)。
自船の位置からは「太白山」の山頂と「B灯台」が,ぴったり重なって見えてますね。
このように,2つの目標物が重なって見えるときにできる線のことを「トランシット」「重視線」などといいます。重要な用語なので,必ず覚えましょう。
このように重なって見えている時は,海上での自船の位置を特定するときに,非常に有力な情報となります。
それでは練習してみましょう。
- 練習問題 03 -
A船は,現在位置から「太白山」の山頂と「B灯台」を重視し,さらに「D灯台」を磁針方位240°の位置に確認した。
この船の現在位置を海図上で特定し,○印をつけましょう。
海図で「太白山」と「B灯台」を確認します。
山頂は,矢印の部分になります。
「太白山」の山頂と「B灯台」の☆マークを貫通する線を,定規で引きましょう。
こんな感じで引いていきます。
長く引いてくださいね。
こんな感じになりましたね。
次に,問題が
A船は,現在位置から「太白山」の山頂と「B灯台」を重視し,さらに「D灯台」を磁針方位240°の位置に確認した。
この船の現在位置を海図上で特定し,○印をつけましょう。
なので,「D灯台を磁針方位240°に見る線」を引いていきます。
前の練習でやった作業と同じです。
定規を,240°と,対角の60度に当てて・・・。
定規(赤)を当てて・・・。
定規(青)をずらす。
定規(赤)はズレないように,しっかり押さえてくださいね。
「灯台D」の☆マーク中心を貫通し,さらに先ほど引いた重視線と交差するように線を引く。
できるだけ正確に。
2つの線の交点に○印をつけて,完成です。
この○印の場所が,自船の現在位置となります!