製作開始日:2013年6月22日

ここでは私が実際に使用した学科試験用の本の感想と,参考書の選び方について考えてみる。

多くの他サイトにも書いてあるが,学科試験に合格するためには「過去の試験問題を数多くこなす」という勉強が決定打となる。

いくら教科書を読んで理屈だけを覚えても,出題パターンが読めなければ合格する事は難しい。これは2級でも1級でも同じことが言えると思う。

1級については「海図の問題を攻略できるか」も重要だ。そんなに難しいとは感じなかったが,作業要領や理屈を覚えるのに少々時間が掛かる。

2013年6月現在,本番の国家試験では「練習用海図150号」か「練習用海図200号」を使った問題が出題されているようなので,「練習用海図150号」と「練習用海図200号」を入手しなければネットに出ている過去問題をやる事もできないため,必須アイテムとなる。

2級小型船舶免許

2級小型船舶免許の問題集と参考書

私は写真左の「学科試験問題集」が合格の決定打となった。

独学でも写真左の問題集をこなしておけば,ぶっちゃけ楽勝だと思う。

しかしながらこの問題集には解説が一切載っておらず,問題と模範解答しか書かれていない。

なので,問題集をやってみて「どうしてこれが正解なの?」ってなったときは,別な本を読んで調べなければならない。

そこで写真右の「学科教本」の出番となる。

この教本は多くの図が載っており解説も分りやすく,多くの船舶免許スクールでも学科の勉強ではこの本を使用するらしい。

2冊とも「舵社」が出版した本だ。


独学でもこの2冊をしっかりと読めば,「不合格」という事はほとんど無い気がする。じっくり勉強して合格を目指す人におすすめだ。

問題をやったらすぐに解説を見たいという人は,問題と解説が1問ごとに書かれている本もあった。

残念ながらタイトルは忘れてしまったが,そういった本だと「問題を覚える」という点では効率良く勉強を進められると思う。短期間の勉強で合格したい人向けですね。

「2級小型船舶免許体験記」で紹介した他の本は,分りやすいのだが練習問題が足りないと感じた。

問題をこなす量が少ないと合格するには厳しいと思うので,ネットで過去問題を検索する必要があると思う。

1級小型船舶免許

1級は「練習用海図150号」と「練習用海図200号」を入手するのが絶対に必要だ。

1級小型船舶免許の問題集と参考書

2級で勉強した時と同じ,舵社の問題集と教本のセット。

練習問題集の方には「練習用海図150号&200号」が付いているが,教本には付いていない。

2級の問題集には解説が一切載っていなかったが,1級の練習問題集では海図の解き方のみ載っている。他の問題は2級と同様,教本で分らなかった問題を調べていくスタイルとなる。

私が使った感想としては,1級の教本は情報が少し足りない感じがした。基本的に2級の教本と同じスタイルで書かれているのだが,分らない所を調べたとき,「もう少し詳しく書いてあったらなぁ~」と感じる部分が多かった。

私の理解力が低いだけかもしれないが(笑)。

本「初心者のための海図教室」

これは海図の勉強専用。

「練習用海図150号&200号」も付いていて,国家試験に直結した勉強をする事ができる。非常に分りやすく,スムーズに理解できた。

私の海図の知識は,この本がベースになった。

船舶免許試験に合格するだけでなく,実践的な海図の知識を覚えていきたい人におすすめ。

ただし海図専用の本であるため,他の勉強をするためには別の本が必要だ。

海図は単体でもネットで販売されており,単体入手も可能だ。

これがあれば,ネットに出ている海図の問題を実際にやってみる事ができる。参考書があるけど海図が無いという人や,海図の知識がある人向け。

単体で海図2つを買うのと舵社の練習問題集(海図2つ付き)を買うのとでは,商品の差額は500円以下なので,それを考慮して選ぶといいだろう。

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