注意! このコンテンツで紹介している手続き要領や費用などに関する情報は,管理人が小型船舶免許を取得したとき(2013年4月)の話であり,これから実際に行うときと同一とは限りません!関係機関に十分ご確認の上,手続きを行ってください!

ステップアップしようと思ったきっかけ

2013年5月10日(金)

2級小型船舶免許体験記からの続き。

2級小型船舶免許はまだ手にしていないが身体検査・学科試験・実技試験の全てに合格できたため,あとは最終申請するだけで船舶免許を手にする事ができるようになった。

免許を手にしてもデカい船外機やボートを買う予定は無いのだが,今まで勉強してくる中で少し気になっていた「1級小型船舶免許」の存在・・・。2級を持っていると,こんな感じになる。

  • 2級小型船舶免許を持っていると1級の学科試験は,たったの14問だけでいいらしい。
  • 2級に合格しているので,実技試験は免除。
  • 身体検査は2級を受けたときの合格が,1年間有効らしい。

要するに身体検査の合格から1年以内に取得すれば,14問の学科試験をクリアするだけで1級にグレードアップできるらしいのだ。

この話は2級の受験を申し込む前から知っていた。本当ならいきなり1級を受けた方が費用が随分安くなるので申請の時に随分と迷ったのだが,独学の受験でいきなり1級だと勉強のボリュームがありすぎて,自分のモチベーションを上げる事ができなかった。

しかも私の場合は2級の免許ですら活躍するかどうか微妙で,1級なんて取得しても一生出番がない気がする・・・。

でも,そんな私のモチベーションを一気に上げた一言があった。

「機関について理解されている○○さんなら,頑張れば1級も合格できますよ。」

2級の免許を取得するために受けた,実技講習での会話・・・。エンジンや船の構造について話をしているときに,講師の方からいくつか機関に関する質問をされた。そしてある程度理解していた私に,1級の学科試験について少し説明してくれた。

試験の14問の中で,船の機関に関する問題が6問出題される。試験は10問以上正解すれば合格(責任点もあるが)なので,機関の構造が理解できる人なら独学でも十分狙えるらしい。

ただし,1級の難関で有名なのが「海図」に関する問題。これが攻略できるかどうかが重要との事だ。スクールでの講習を受けると,半日は海図の勉強に使うらしい。

もし機関の問題と海図が攻略できれば,「もう合格は目前になる」と言われた。1級の試験を受けるかどうかは別として,ちょっと勉強してみようかなぁ・・・,と思い始めた。

ネットで問題をやってみる

2013年5月11日(土)

Googleで「1級小型船舶免許 問題」と検索してみると,過去問題が結構出てくる。特に公開を禁止している訳ではないようだ。

少しやってみると,オープニングの問題が海図になっており,読んだ時のインパクトが凄い・・・。

問題:
次のような航海計画を立案した。全航程を12ノットで航行し、D点に12時30分に到着するには、A点を何時何分頃に出航すればよいか。下のうちから選ベ。ただし、風や海潮流の影響はないものとする。(試験用海図W200使用)

「出航点A:冬島南方海域冬島灯台(0c 6s)を磁針方位022°、山野港南東方の角埼灯台を磁針方位265°に見る地点から磁針路040°で航行

第一変針点B:冬島灯台(0C 6S)を左舷正横に見る地点で磁針路014°に変針

第二変針点C:秋島北東端灯台(Fl(3)12s)を左舷正横に見る地点で変針

到着点D:秋島北方海域40°-25.6’N、140°-07.4’E」

  1. 9時30分頃
  2. 9時50分頃
  3. 10時10分頃
  4. 10時30分頃

「海図が難しい」というキーワードと,この問題内容・・・。こんなの独学で覚えられるものなのか?

とりあえず,現時点では全く意味不明。海図の問題は見ない事にした(笑)。

次に,機関に関する問題をやってみる。

問題:
機関運転時に、船内外機船のドライブユニット付近から異音がした場合の原因として適当でないものは、次のうちどれか。

  1. スロットルケーブルがちぎれた。
  2. クラッチの歯車が欠けた。
  3. 減速歯車の歯の山が磨耗した。
  4. ユニバーサルジョイントの潤滑が足りない。

答えは1番。ドライブユニットとスロットルケーブルって,関連性ないっしょ。楽勝!

いろんなサイトでやってみたけど,機関の問題なら結構いける!ディーゼルエンジンの問題が結構多いが,内燃機関は結構好きなジャンルなので覚えられそう。

私にとっての難関は,「海図」と「天気に関する問題」に絞られた。

海図の本を入手

本「初心者のための海図教室」

2013年5月12日(日)

こんな本をゲットしてきた。「初心者のための 海図教室」。

仙台市太白図書館のラベル

もちろん買ってはいない(笑)。仙台市図書館から借りてきた。図書館って,いろんな本があるなぁ~。

お金かけて挫折したらダメージがデカい。最初はなるべく節約しようと思う。

独学でいけるかどうか,まずはこれをやってみて考えよう。

もし無理だったら・・・,このコンテンツは,これで終了になるだろう(笑)。

3つのアイテム

大きな三角定規2つ

2013年5月15日(水)

海図を攻略するためには,3つのアイテムが必要になるようだ。

1つ目のアイテムをゲットしてきた。「巨大な三角定規」だ。

28cmまで目盛りがある三角定規

ネットで調べてみると,小型の定規では作業が若干やりづらくなるらしい。

私が入手した物は28cmまで測れる,恐らく製図用?だと思う。

100円ショップでもデカいのが店によっては売っているらしいのだが,職場で聞いてみたらデカいのがあったので借りてきた。

海図で使うコンパス

アイテム2つ目「信頼できるコンパス」だ。

100円ショップのコンパスは息子が持っているのだが,使用中に勝手に開いたりしない,測定誤差が出にくいものが理想らしい。

これも職場から借りてきた。恐らく製図用?のもの。

コンパスの幅を調整するダイヤル

このコンパスは,足の部分をダイヤルで開閉するようになっている。

アイテム3つ目は「デバイダー」と呼ばれるもので,これも製図なんかに使うようだが,デバイダーは職場にも無かったので入手していない。

文具屋に行けば1000円前後で売っているらしいのだが,たった1回の試験のために買うのは・・・。コンパスで代用できるらしいので,まだ買わなくてもいいかな。

海図の勉強

海図教室の本

2013年5月18日(土)

ヒマな時に少しずつ読んでみた。 ネットで調べて「海図は難しい」というイメージが強かったが,やってみると覚えるべき事は思ったより多くなく,意味の理解に苦しむ事も無かった。

とりあえず海図の見方と三角定規・コンパスの使いこなしを覚えればいいわけね。

三角定規やコンパスを使って平行線や直角の線を引いていきながら船が進んでいくルートを書いて,デバイダーで距離を測る・・・。

参考書を片手に海図の勉強

やりたい事の意味が分かれば簡単じゃんか!と思ったのだが,実際にやってみると,1mmの狂いも許されないという事が分かった(笑)。

問題を数回やってみたが,めちゃめちゃ正確にやってるつもりでも誤差が出やすい!

最初は1mm程度の狂いでも,線をつないで引いていくうちにズレがだんだん大きくなっていくようだ。油断できない・・・。

しばらく練習が必要だなぁ。

デバイダーをゲット!

コンパスを改造して作ったデバイダー

2013年5月20日(月)

ネットで調べると,デバイダーがなくてもコンパスで代用できるとの事。

実際に作業してみるとデバイダーが無くても特に不便は感じなかったのだが,使ってみたかったのでコンパスを改造してみた。

自作デバイダーだ。

コンパスの芯と同じ大きさの針を釘で作った

本当はエンピツの芯が装着されているのだが,同じ大きさくらいの釘をドリルに装着し,回転させながら削ってみた。

コンパスの先端に針を装着

簡易デバイダーの出来上がり!

こういった替え芯が最初から付いているといいんじゃないかと思うんだが・・・。

本物のデバイダーと比べて,やっぱり性能は落ちるのだろうか?

次の海図の勉強が,少し楽しみになった。

買っちゃった!

amazonからの郵送物

2013年5月28日(火)

海図と機関の勉強が順調に進んで,合格が見えてきた。

そんなある日のこと,Amazonからプレゼントが届いた(笑)。

1級小型船舶免許の問題集と参考書

買っちゃいました~。もう後戻りできないなぁ。

ぶっちゃけ合格ラインギリギリ位の実力になってきてると思うのでネットの情報などを集めれば本が無くてもいけそうだったのだが,しっかりと本を読んで正しい知識を身につけたい。

なかなか本屋では売っていない?と思うのだが,Amazonだと送料無料で購入できるので(2013年5月現在),とっても便利だ。

問題集が840円,教本が1250円。ここまでに使ったお金は,2090円だ。

教科書と問題集の一覧を見る

最悪!計画丸つぶれ・・・。

2013年5月30日(金)

勉強が順調に進んできたので,来週末に学科試験を受けたい。

申請書を送る前に入金をしようと思い,JMRAに電話して確認してみた。

「申請書を送る前に入金しようと思うんですが,大丈夫ですか?」
女性 「大丈夫です。」
「先日2級の小型船舶の試験に合格しまして,総合合格証は持っているんですが,現在2級の免許は持っておりません。受験できますか?」
女性 「運輸局に行っていないという事ですか?」
「そうです。」
女性 「少々お待ち下さい・・・。」
男性 「お電話代わりました。2級免許の総合合格をされていても,免許をお持ちでなければステップアップ受験をする事はできません。ステップアップ受験は,免許を持っているというのが条件になっております。まずは運輸局で免許を発行してもらうと良いかと思います。お金は掛かってしまいますが。」
「仕事の関係で,暫く平日は休めないんです・・・。では,ステップアップではなくて通常受験(学科が14問ではなく,64問での受験)は可能ですか?」
男性 「それは可能です。でも・・・。せっかく2級に合格してるんですし,免許を発行してもらえば14問だけですので勉強も楽になると思いますから・・・。」
「わかりました。少し考えてみます。」

「少し考えてみます」とは言ったが,ぶっちゃけ答えは出ている。64問やればいいんでしょ~!やりますよ(笑)!

ステップアップ受験の条件を満たすには,2級と1級の免許取得のために運輸局へ2回行かなければならない。住民票の原本も,もう1枚必要になるだろう。お金も追加で掛かる。

なかなか平日は休めないし手間と費用を考えると,また2級の問題もやった方が楽だ。たぶん覚えているし,合格できるだろう。

楽勝だぜ!と思っていたら,まだ問題があったのだ・・・。

学科試験のスケジュール表

試験のスケジュールを見て,2級を受けた時から気になっていた記述があった・・・。

気になる記述の部分

「学科試験時間が70分以内の者に限る」という記述。

「70分を超える者」って,一体誰なんだろう・・・。

試験案内の資料

2級を受けたときは関係なかったので,深く調べなかった。

1級の学科試験って,64問だから試験時間が長いのね。当然だわ(笑)。

64問受ける人は,試験時間が140分!

「70分を超える者」とは,自分の事だった(笑)。

ちなみに2級の試験時間は70分。1級のステップアップ受験だと時間が短縮されると書いてあるので,たぶん70分になるのだろう。

受けられない試験日を消した表

そして私が受けられる試験のスケジュールは,こんな感じになった(笑)。

6月1日の試験は受けられるようだ・・・,って明日じゃんか!

一番近い試験で7月7日。1ヶ月以上も先になった・・・。

勉強が順調に進んでいただけに,これは痛い。

やる気が一気に無くなってしまった・・・。

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