製作開始日:2013年1月27日
先日友人の船外機「ネプチューン2馬力」のスロットルケーブル交換を手伝ったのだが,自分の船外機も気になってきたので分解してみた。
ネプチューンの交換作業は写真撮影していなかったので,交換時の話も含めながら紹介しようと思う。
スロットルケーブル交換の作業ミスはアクセルが戻らなくなったりする可能性があり,場合によっては命に関わります。
自信が無い時は無理をせず,プロに任せましょう。
まずはトップカウルを外し,次に下のカウルを外していく。
この船外機は,下のカウルが2分割になって外れる。下のカウルも外していこう。
ちなみにネプチューンは,外さないで作業した。
シフトレバーのすぐ裏にあるプラスのネジを外す。
狭くて外しにくいネジなので,私はショートドライバーを使用して外している。
船外機を180度回転させる。
メンテナンススタンドに乗せているときは,自分が動くより船外機を回した方が効率がいい。っていうか,狭い場所で作業しているので反対側で作業する事ができない(笑)。
カウルを分割するボルトを外す。
こちら側(ステアリング側)も工具が入るスペースが狭いので,スパークプラグのコードをプラグから外すとスペースが広がる。
この部分はボルトではなくクリップ式などに改良してもらえるとメンテナンス性が良くなるんだけどなぁ。
「キャリングハンドル」という,船外機を持ち上げるための取っ手を外す。
10mmのボルト2本だ。
キャリングハンドルが外れたら,そのすぐ近くにあるカウルの取り付けボルト2本をを外す。
これでカウルが外れるので,落とさないように押さえておく。
私の船外機は以前からこのボルトに錆が発生しており,錆を落としたり給油したりしていたが,今回も1本キツくなっていた・・・。
外れたボルト。船外機本体側ではなくカウルとの間で錆が発生していた。今回は,新品に交換しようと思う。
10mmのボルトというのは折れやすいので,回りにくいボルトを工具で無理矢理回すと危険だ。
回りにくいと感じたらネジと取り付け部の間に潤滑剤を吹きつけ,90度緩めたら45度戻す・・・みたいな感じを繰り返し,徐々に緩めていく。
もしボルトが1本でも折れてしまったら,地獄が待っている・・・。
キャリングハンドル側のカウルが外れた。
今度は反対側のカウルを外していこう。
同じように,2本のボルトを外す。
さっきのカウルより工具を掛けにくいため,写真の窪みを利用するといい。
外れた。
これでスロットルケーブルが丸見えになる。
今回交換するのは写真の部品なのだが,ここからの部品名称の呼び方について,外部と内部で呼び方を変えていく。
外側部品を「スロットルケーブル」
内側部品を「スロットルワイヤー」と呼び分ける。
まずはケーブルの取り回しを入念に確認する。
取り回しを間違えるとスロットルの動きに不具合が発生し,重大なトラブルを招く可能性が高い。
私のように,外す前にいろんな角度から写真撮影したり,動画を撮影しておくといいだろう。
これは,ハンドルから出てすぐのところ。
真ん中の矢印の部分が白くなっている。腐食のサインだ・・・。
上写真と同じあたりを,アングルを変えて撮影。
黄色い矢印の部分に,ケーブルを止める金具がついている。
ちなみにこの金具は,ネプチューンには付いていなかった。
この部分の金具は結構重要だと思うのだが,ここのボルトはエンジン本体に貫通するボルトなので,ここだけ緩めるとエンジンに悪影響を及ぼすため,追加は難しいだろう・・・。
少しキャブ側へ移動。
写真の固定金具は,上写真と同じ場所のもの。固定金具は合計で1個だけだ。
ケーブルは,シフトレバーの上を通っている。
シフトレバーを正面にして撮影。
シフトレバーを超えると,だんだんキャブへ向かって上がっている。
周辺に固定金具などは無い。
キャブ付近。
最終的に「固定部①」に入って,ケーブル内のワイヤーだけが「固定部②」にネジ止めされている。
キャブを外した事がある人は「固定部②」のネジを緩めた事があるだろう。
固定部①に接近してみた。
特にネジ止めされてはおらず,狭い穴に入って引っかかっているだけだ。
固定部②は,プラスのネジ1本だ。
ケーブルの取り回しを確認したら,外していく。
まずは固定部②のネジを緩める。外す必要はなく緩めるだけでOKだ。
ネジをユルユルにしてケーブルを下へ引っ張れば,ワイヤー固定部は簡単に外すことができる。
ここが外れたら緩めたネジを一旦締めておくと,紛失防止になるだろう。
取り回しを確認しながら,ケーブルを外していく・・・。
船外機を回しながら,外していく・・・。
固定金具の部分を外していく・・・。
こんな感じになった。