製作開始日:2013年8月14日
とっても楽しいゴムボートでの釣り!
でも,膨らますのが面倒・・・。
超高圧電動ポンプを使うとスピード充填できるけど,私のボートは空気室が5箇所もある。
メインのチューブ部分は均一に圧力を上げていかなければならず,1発でパンパンに膨らます事が許されない。
やっとパンパンになったと思うと,ポンプのホースを抜いたとたんに「ブシュ~!!」てな感じで空気が抜けてしまってやり直し・・・。
時々ありますよね?
私の超高圧電動ポンプ(BST-12)は高速充填するためのモーターが焼けてしまい,ここ数年はこのポンプで膨らましている。
このポンプは使用中ずっとこうやって手で押さえておかないとダメだし,しかも時間が掛かります。
「ご苦労さんだなぁ~」って思うでしょ。
そうなんです。大変なんですよ。そろそろ買いますよ,超高圧ポンプ(笑)。
でもこの作業から開放されれば,この時間にどんどん出船準備できるはずですよね。
「複数の空気室を同時に充填できれば快適だろうなぁ~」って,ずっと思っていた。 恐らくゴムボートユーザーの多くの人が考えている事だろう。
ネットで検索しても見つけられなかったが,もう実際に何らかの方法で同時充填をやっている人もいるかもしれない。
そして今年の6月,ホームセンターである物を見つけて「これだ!」とひらめいた。そのある物とは・・・。
これ!
水道のホースを2つに分配する「コック付きホースジョイント」!
これを使ってうまく作ると,3箇所のチューブとエアフロア,合計4箇所を同時に充填する事ができるようになる。しかもコック付きなので,各部屋の充填ペースを調整する事も可能。
充填手順はまだテスト段階だけど,現地点では
- ボートがしぼんだ状態で,エアフロアをセットする
- 写真のようにセットして,チューブ室のコックを全開,エアフロアのコックを半開にして,チューブ優先で膨らます
- チューブが充填されてきたらエアフロアのポジションを修正しながらエアフロアのコックを全開にする
- 超高圧ポンプを使っていれば,そのまま4気室を「チューブの規定圧力」まで上げる
- 3箇所のチューブのコックを閉じて,バルブから切り離す(エアフロアの空気は漏れません)
- 外したホースの1つを,エアキールにセットする
- エアキールの規定圧力で2箇所を同時に充填する
- エアキールのコックを閉じてホースを切り離す
- エアフロアを規定圧力で充填する
- コックを閉じて,切り離す
こんな感じですかね~。私のボートの空気圧は
エアフロア > エアキール > チューブ室
なので,コックが壊れて閉じられなくなった場合にチューブなどが規定圧以上にならないように,切り離しながらの充填を考えています。
テスト充填をやってみて,このシステムがあればボートが高速で完成する必要も無いと感じた。「ホースのすっぽ抜け」から開放されたため,ゆっくり膨らんでいる間に他の準備が楽勝でできるからだ。
今のところ途中でホースが抜けたりする事も無く,順調に動作している。
それでは製作するに当たって必要なものから紹介しようと思うが,いつものように注意書きを書かせていただく。
注意!
このアイテム「4気室同時充填システム」を使う事によって,場合によっては超高圧電動ポンプやボートの破損などが発生する可能性があります!素人のオリジナル品である事を十分認識して頂き,自己責任にて製作・使用してください!
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1. バルブアダプター
これはジョイクラフト純正部品の「バルブアダプター」と呼ばれるもの。
ボート本体を購入したときに付属している「フットポンプ」のホース先端に付いている部品だ。
この「バルブアダプター」は種類がいくつかあり,私のボート(ジョイクラフト : JEL-325)に使われているエアバルブは「Sタイプ」なので,適合するアダプターは「VA-1」という種類になる。
ちなみにこのアダプターは,エアバルブ「Sタイプ」と「Cタイプ」に対応しているようだ。
4連充填式にする場合,このバルブアダプターが4個必要。
1個単体で買うと,定価は525円,安い店で400円位だと思う。
ちなみにこのバルブアダプターは2個セットの商品もあり,型式は「VA-2」だ。定価は恐らく1050円。
私はこの商品を3個,つまり合計で6個のアダプターを1セット900円(送料別)で購入した。
最初は5連式を考えていたからだ。
2. コック付きホースジョイント
私はアイリスプラザというアイリスオーヤマ公式のネットショップで購入した。
私が購入した時は,1個1,152円。送料無料のキャンペーン中だったため,安く入手できた。
これにそっくりな商品で,左写真の矢印部がワンタッチ脱着式になっている物も売っているのだが,私が買ったのは,ワンタッチ式ではない商品だ。
3. 塩ビパイプ(分岐用)
ホームセンターの塩ビパイプコーナーで売っているもの。
規格は「13×13」と書いてあった。恐らく内径13mmの塩ビパイプを連結するための分岐パイプだと思う。
私が買った時は,1個たったの38円。安っ。
この部品は内径が狭い部分が一部あるため,若干の加工が必要と思われる。製作要領で紹介しよう。
イメージとしては,こんな感じで使う。
塩ビパイプの必要個数は,4連で作るなら1個,6連で作るなら2個,10連で作るなら4個だ(笑)。
4. 水道用ホース(1)
アイリスのコック付きジョイントと,塩ビの分岐パイプを連結するのに使う。こんなイメージになる。
実際に使用している長さは20cm弱なので,切りながら形を整えていくのを考えて,30cm程度あれば十分だ。
私が使用したのは,内径22mm,外径28mmのもの。内径22mmはアイリスのジョイントに対して結構小さい。
なので,伸びが少ない強度があるホースを買うと付けられないと思う・・・。
使用長さが短いため,安物の散水用ホースでも結構しっかり完成する。
ホームセンターでは10cm単位で売っていた。私が買ったものは,1mあたり168円。
5. ホースクランプ
先ほどのホースを押さえるために使用する。私が買った商品の規格は,締め付け範囲が22mm~32mmのもので,1つ128円で買った。
ホースの外径が28mmで,アイリスのコック付きジョイントにホースを差したときに外径が大きくなるため結構ギリギリサイズになるが,クランプは大きすぎると余計な金属が伸びてくるので,ボートに傷を付けないという点でも,このサイズで十分だった。
クランプは,矢印の部分に使用する。
ホースを塩ビに差し込んだ部分は結構ガッチリはまっているので,私はクランプを使用していない。長い目で見ると,塩ビの部分も押さえた方がいいかもしれない。
なので,クランプは最低3個,塩ビも押さえるなら6個必要になる。
赤矢印の部分は超高圧電動ポンプとの抜けを防止するクランプになるので,手で回せるタイプのクランプを買った方が便利だ。
その他の部分はネジ締めタイプの方が,突起が少なくてボートを傷付けるリスクが少ない感じがする。
6. 水道用ホース(2)
この部分に使うホース。
アイリスのコック付きジョイントがホース内径13mm~15mmに対応しているため,使用できる最大サイズという事で,内径15mmのものを使う。
問題なのはバルブアダプターの方。
こちらは15mm内径のホースでは若干キツいため,伸びが少ない強度があるホースだと付けられない可能性が高い。
なので,私は普通の水道ホースを使った。
現在完成しているものに使用しているホースの長さは,合計で約291cm。
なので,メーター単位で買うなら3mでいいと思う。
本当ならこんな感じの「らせん状の補強」が入っているホースの方が,折れに対して強い。
ホースが折れると空気の流れが悪くなってしまうため,本当なら折れに強いホースを使いたいところだ。
でも近所のホームセンターで売っていたこんな感じのホース合わせてみたら,内径15mmのホースにバルブアダプターを差し込む事ができなかった。
折れに強い分,伸びも少ないようだ。
こんな感じのホースを使うなら内径17mm程度がバランスが取れると思うが,私の近所では売っていなかった。
とりあえず材料は,こんな感じでOKだ。