先ほどのオイルシールを交換するため,ドライブシャフトを外そう。
ボルト2本を外して,プロペラシャフトハウジングを外す。
最初に1発緩めておいたので楽に外せる。
ドライブシャフトを外すのは簡単だ。シャフトに取り付けされている「ドライブギヤ」を外すだけでいい。
先端に付いているEリングを外す。
マイナスで簡単に取れた。特にキツくない。
無理にこじって変形させないように注意だ。
Eリングが外れるとギヤが落下してくるかもしれないので,警戒しておく。
Eリングが取れた。
ドライブシャフトを,ゆっくり引き上げる。
ドライブシャフトが上がって,ギヤが取れそうになってきた。
ギヤの上にはワッシャーが1枚ある。
シャフトが完全に抜けた。
ドライブギヤとワッシャーを取り出す。
この状態だと,全く固定されておらず,完全グラグラ状態。
ドリブンギヤはドライブギヤで抑えられているので,ドライブギヤが取れるとドリブンギヤもグラグラになるので注意だ。
取れた。
ドライブギヤと,上のワッシャー1枚。
ドライブシャフトは完全に外れた。
ギヤが付いていた部分は,こんな感じだ。
ワッシャーとギヤを無くさないように,シャフトに付けておく事にした。
Eリングも付けて,オッケー。
ドライブシャフトは,1箇所だけ極端に白く汚れていた。
ロワーユニットにはこんな感じで組まれていたので,オイルシールの上側(矢印部)はインペラで汲み上げた海水によって汚れている。
ひどく汚れている部分の真下が,オイルシールの接触部だ。
この部分に大きな傷などがあった場合,ギヤ部に海水が混入する。
綺麗に清掃して点検。
ドリブンギヤは,この状態だと固定されていない。
ギヤ部を直接掴んだら傷めてしまう恐れがあるので,私はこんな感じでラジオペンチを開きながらギヤの内側を押さえて引っぱった。
こんな感じで簡単に取れた。
ギヤを落とさないように注意。
ギヤの奥にはベアリングがある。
このベアリングに不具合があると,ドリブンギヤがスムーズに回転しなくなる。
指で押しながら回転させ,スムーズに回転するかチェックする。
今度はオイルシールの取り付け部周辺だ。
まずは紙ガスケットのカスをスクレーパで取る。
本体に傷を付けないように,慎重に・・・。
オイルシールを外す前の方が,カスの混入が少なくなる気がする。
あまり変わらないか?
2馬力船外機はロワーユニットが小さいので片手で持てる。
こんな感じで,さかさにしてスクレーパでガスケットを落とすと,ギヤ部へのカス進入を最小限にできると思う。
マイナスドライバーを使用して,オイルシールを外す。
テコの原理だ。
このように,マイナスドライバーをタテにすると外しやすかった。
小さいオイルシールなので,あまり固くなかった。
オイルシールが取れた。
オイルシールの内側も塩分でやられている・・・。ギヤケース側へ海水が浸入していたようだ・・・。
やはり定期的に点検・交換しないとダメのようだ。当たり前だが。