警告!!このページはマニュアル等を参照した整備の模範的要領ではなく,自分の行った自己流整備の記録です。船外機の整備ミスは命に関わるという事を忘れずに,できるだけプロに任せる事を強くお勧めします!このサイトを参考にした結果による,いかなる事態にも責任は負えません!

フロートとニードルバルブ

フロートとニードル・バルブ。

清掃する前に点検をします。

ニードルバルブの重要部分(シート部)

ニードル・バルブは写真の赤い部分が最も重要!

燃料がキャブ内部(フロート室)に入るとフロートが浮き上がり,規定量に達すると赤い部分で栓をする。

したがって,この部分に汚れ・ゴミ・摩耗(段付き)などがあると栓をすることができなくなるため規定以上の燃料が入ってきて,エンジン不調やオーバーフロー(キャブから燃料がダラダラ出てくる)が起こる。

非常に小さな不具合でも起こりやすいので注意。

フロートチャンバーボデーの内側を点検

フロートチャンバーボデー内部の確認。清掃する前に状況を確認しておく。

中には茶色の錆のようなものが溜まっていた・・・。

今回の原因は,燃料タンクキャップの錆が原因と思われる。

ドレーンスクリューの取り外し

ドレーンスクリューを外す。

ここにも汚れが溜まりやすい。

ドレーンスクリュー単体を目視点検

先端部分が汚れている。

キャブクリーナーで清掃しよう。

フロートチャンバーボデーの中に細かい部品を入れて清掃

フロートチャンバーボデーを利用して,フロートチャンバーボデー,フロート,ニードルバルブ,ドレーンスクリューを同時に清掃する。

ドレーンスクリューが外れていると穴からキャブクリーナーが出てきて,スクリューが付いていたネジ部分も綺麗になる。

各部の状態は清掃前に確認!清掃してからだと不具合の原因追及が甘くなります。

準備ができたらキャブクリーナー注入!

キャブレタークリーナーで漬け置き

たっぷり入れて漬け置き。

キャブクリーナーは,傷口や目に入ると激痛が走るので注意!

漬け置き後,パーツクリーナーで洗浄する。

清掃後のドレーンスクリュー

ドレーンスクリュー,オッケー!

先端の穴も確認。

清掃後のフロートとニードルバルブ

フロート,ニードルバルブ,ピンの確認。

オッケー!

綺麗になってから再確認すると,新しい不具合を発見することもある。

フロートは割れる事もあるらしいので傷も確認。

メインジェットとパイロットジェットを外す準備

続いてジェット類の分解。

アクセル全閉~小開までの燃料を供給するのはパイロット・ジェット。

アクセル中開~全開での燃料を供給するのはメイン・ジェット。

エンジン不調の場合,症状に合わせた重点点検場所をあらかじめ確認しておくと良い。

メーン・ジェットは,締付が意外と固くマイナスドライバー(大)では幅が若干足りないので,緩めるのにコツが必要。

パイロット・ジェットは,外側にゴムキャップのようなものが付いている。

メインジェットの取り外し

メイン・ジェットを外すと・・・。

メインノズルの取り外し

メイン・ノズルが中から出てくる。

清掃前のメインジェット,メインノズル,パイロットジェット,ゴムキャップを並べた

こんな感じで外れる。

メイン・ジェットの奥にはメイン・ノズルが入っており,簡単に取れる。

組付け時の向きを覚えておこう。

かなり汚れている・・・。

メインジェットの穴

キャブレターの点検で,とても重要なのは「穴」。

周りがいくら綺麗になっても「穴」が詰まっていては.エンジン不調は直らない。

メイン・ジェットの場合,アクセルが一定以上開くとフロート・チャンバーに溜まってる燃料は,この穴を通ってエンジンへ入っていく。したがって,この穴が詰まったり,汚れて穴の径が小さくなっていると,アクセルを開けたときに息つきを起こしたり力不足になってしまう。

穴の向こう側を明るくして,光を見てみよう。

この穴を清掃するときに,針金などの金属を通すのは絶対に行ってはいけない。

ジェット類は真鍮など,キャブ本体はアルミなどの柔らかい金属。したがって,穴に傷をつけたり径を大きくしてしまいエンジン不調を引き起こし,部品が再起不能になる場合がある。

清掃後のメインジェット,メインノズル,パイロットジェット

キャブクリーナーで漬け置き,パーツクリーナーで洗浄。

綺麗になったら再度,穴のチェック!

どうしても穴の汚れが取れない場合は,柔らかいブラシの毛などで掃除。

エアーツールがある場合,エアーガンで飛ばすと良い。

小さな穴にキャブクリーナーを直接吹き付けると,跳ね返って目に入る事があるので注意!

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